2019.08.17
カテゴリー: その他
こんにちは!
先日ステンレス丸パイプを使用した製品を作ったのですが、今回はその仕上げまでの過程をご紹介させて頂こうと思います。
↑↑まず、製作したモノはコチラ。
『バス停の案内板』です。
写真右側が上部。
ここにバス停名の看板が付き、中央に時刻表が取り付く。というよく見かけるやつですね。
本体の高さが約2,500mmほどあるので、まずはコの字に曲がった上部を先に作っておき、そのあと脚の部分と結合しました。
その結合部分を如何に『繋いでいない』ように仕上げるか。というのが腕の見せ所です?
今回はその仕上げの行程を紹介していこうと思います。
↑↑まずはこの溶接して繋いだところの「ビート」を荒擦りしていきます。
↑↑荒擦りに使う砥石はコチラ。
「サンドホイル」というもの。
こいつの特徴はまず、「メッシュ」状になってます。
結構しなりも良く、『面』でしっかり削りたいところに当たるので「平面出し」をする仕上げの時にはよく使います。
またメッシュ状になっているので、アルミの平面出しの時にも「目詰まり」しにくい。
あとは放熱性も高いので、母材に熱が加わりにくいのもいいですね。
欠点は「割れやすい。」
ディスク先端が角なんかに当たるとすぐに割れてしまうのは難点かも。
消耗も早い…
では、このサンドホイルを使ってまずは「平面」に当たるよう意識しながら削っていきます。
↑↑まず荒擦りが終わったところの写真です。
ここで意識したいのは「ビートの部分」だけを局部的に削るのではなく、ビートの周りもならしながら削るという事。
ビートの部分だけを集中して削るとそこだけ「熱」が加わり、熱の加わった局部だけが冷めたときに『凹んでしまう』ことになります。
ただでさえ、溶接した時の熱で若干の凹み(沈み)があるので仕上げの段階では特にできる限り熱が入らないように。
(凹みを直せない事もないが、ものすごく手間がかかる。)
あとは今回は「ヘアーライン」仕上げなので、ヘアーラインの「筋目」に合わせた「擦り跡」になるよう、ここも意識します。
筋目に逆らった擦り跡をつけると、最終仕上げの段階で苦労します。
(なかなか擦り跡を消すのは大変。)
なので荒擦りの段階から削る向き(方向)というのも注意しておきます。
では、次は中間仕上げへ…
↑↑次に使用するモノはこちら。
いわゆる「ペーパーディスク」です。
研粒の付いたペーパーですので、砥石に比べて同じ番手でもより細かな仕上がり具合になります。
今回はまず#120を使用して荒擦りをした跡を細かくし、#180でよりヘアーラインの目に近くできるように仕上げていきました。
↑↑ペーパーディスクで中間仕上げをした後。
この段階でも、なるべく熱が入らないように。
荒擦りをした範囲より気持ち広めに、そしてヘアーラインの筋目と平行の擦り跡になるように仕上げてます。
ゴシゴシ削るというよりは、ディスク先端をシュッシュと当てる感じで。
ほとんど力は入れていません。
強く当たった部分だけ削れて凸凹になってしまうから…
と、ここまでヘアーライン仕上げの中間まできましたが長くなってしまったので続きはまた次回にしたいと思います。
それでは。
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