2019.08.18
カテゴリー: その他
こんにちは!
今回は昨日の『ステンレスパイプ ヘアーライン仕上げ』の続きです。
前回では溶接部の荒擦り〜中間仕上げまでを紹介させていただきました。
↑↑中間仕上げまで終了した写真です。
ここから「最終仕上げ」に入っていきます!
↑↑コチラを使用して最終仕上げをしていきます。
弊社でヘアーライン仕上げをする場合に使用する道具は主に2種類。
どう使い分けるかというと、仕上げをしたい「面」の形状できめます。
「平面」なのか「曲面」なのか。
平面の仕上げはまた今度ご紹介させていただくとして、今回は曲面の仕上げなので↑の写真の道具を使っていきます。
コレはホイール状になっていて、厚みもあり曲面への「食いつき」がいい。
もちろん平面でも使用できますが弊社では曲面の仕上げの時、主に使用しています。
今回は#60と#100を使用しました。
まず#60で荒くヘアーラインの筋目を作り、#100で元の筋目に近くする。という流れ。
↑↑ひと通り「筋」を入れたところです。
ここで意識するのもやはり、「筋目と平行」に当てていくことです。
少しでも斜めになると、結構目立ちます!
あと、少し力を入れて当ててやると前工程の擦り跡を消しやすい。
(ただ、熱の入りには注意!)
ここまで来たらあと少し!
遠めで見るとまだ「手を加えた感じ」が残ってますね。
そこで…
↑↑研磨不織布です。
コレを使用して、周囲となじませていきます。
最終的には手作業です!
少し範囲を広めに擦りあててやれば…
完了です!
どうでしょうか。
パッと見た感じではどこが継ぎ目だったか分からないと思います。
自分で言うのもなんですが、近くで見ても分からないくらいの自信はありますw
それではココでおさらい。
まず、
・切削工程では『熱を加えすぎない』ようにする。
・ヘアーラインの目と『平行の擦り跡』、『筋入れ』を意識する。
この2点を注意してやれば、キレいなヘアーライン仕上げが出来るはずです。
仕上げというのは手間も時間もかかりますが、そこを惜しまずに作業をするかで製品の出来映えは大きく変わります!
以上、ステンレスパイプのヘアーライン仕上げのご紹介でした。
それでは。
2019.08.17
カテゴリー: その他
こんにちは!
先日ステンレス丸パイプを使用した製品を作ったのですが、今回はその仕上げまでの過程をご紹介させて頂こうと思います。
↑↑まず、製作したモノはコチラ。
『バス停の案内板』です。
写真右側が上部。
ここにバス停名の看板が付き、中央に時刻表が取り付く。というよく見かけるやつですね。
本体の高さが約2,500mmほどあるので、まずはコの字に曲がった上部を先に作っておき、そのあと脚の部分と結合しました。
その結合部分を如何に『繋いでいない』ように仕上げるか。というのが腕の見せ所です?
今回はその仕上げの行程を紹介していこうと思います。
↑↑まずはこの溶接して繋いだところの「ビート」を荒擦りしていきます。
↑↑荒擦りに使う砥石はコチラ。
「サンドホイル」というもの。
こいつの特徴はまず、「メッシュ」状になってます。
結構しなりも良く、『面』でしっかり削りたいところに当たるので「平面出し」をする仕上げの時にはよく使います。
またメッシュ状になっているので、アルミの平面出しの時にも「目詰まり」しにくい。
あとは放熱性も高いので、母材に熱が加わりにくいのもいいですね。
欠点は「割れやすい。」
ディスク先端が角なんかに当たるとすぐに割れてしまうのは難点かも。
消耗も早い…
では、このサンドホイルを使ってまずは「平面」に当たるよう意識しながら削っていきます。
↑↑まず荒擦りが終わったところの写真です。
ここで意識したいのは「ビートの部分」だけを局部的に削るのではなく、ビートの周りもならしながら削るという事。
ビートの部分だけを集中して削るとそこだけ「熱」が加わり、熱の加わった局部だけが冷めたときに『凹んでしまう』ことになります。
ただでさえ、溶接した時の熱で若干の凹み(沈み)があるので仕上げの段階では特にできる限り熱が入らないように。
(凹みを直せない事もないが、ものすごく手間がかかる。)
あとは今回は「ヘアーライン」仕上げなので、ヘアーラインの「筋目」に合わせた「擦り跡」になるよう、ここも意識します。
筋目に逆らった擦り跡をつけると、最終仕上げの段階で苦労します。
(なかなか擦り跡を消すのは大変。)
なので荒擦りの段階から削る向き(方向)というのも注意しておきます。
では、次は中間仕上げへ…
↑↑次に使用するモノはこちら。
いわゆる「ペーパーディスク」です。
研粒の付いたペーパーですので、砥石に比べて同じ番手でもより細かな仕上がり具合になります。
今回はまず#120を使用して荒擦りをした跡を細かくし、#180でよりヘアーラインの目に近くできるように仕上げていきました。
↑↑ペーパーディスクで中間仕上げをした後。
この段階でも、なるべく熱が入らないように。
荒擦りをした範囲より気持ち広めに、そしてヘアーラインの筋目と平行の擦り跡になるように仕上げてます。
ゴシゴシ削るというよりは、ディスク先端をシュッシュと当てる感じで。
ほとんど力は入れていません。
強く当たった部分だけ削れて凸凹になってしまうから…
と、ここまでヘアーライン仕上げの中間まできましたが長くなってしまったので続きはまた次回にしたいと思います。
それでは。
2019.08.16
カテゴリー: その他
こんにちは!
昨夜〜今朝にかけて台風10号が通過していきましたが、みなさんのところは被害はなかったでしょうか⁇
やっと台風が通過していき、カラっとするのかと思いきやジメジメして蒸し暑い…
連休明けの鈍った身体にはツラいです?
さて、今日の内容は「カーポート」の支柱を修理させて頂きましたのでソチラの紹介です。
↑↑コチラが預かりした支柱です。
この支柱はカーポートの屋根が強風で煽られるのを防いだり、雪の重みで倒れてこないように支える柱。
ご覧の通り途中で曲がってしまってます。
今回はこの曲がった部分を切り取って、また繋ぐ。という修理内容です。
という事で…
↑↑まずは曲がった部分を切り取りました。
このあと繋いでいきます。
と、その前に…
この支柱には、腐蝕防止のために『アルマイト処理』が施されてます。
ただ、溶接しようとする部分にこの「アルマイト処理」があるとキレイに溶接できないので、繋ぐ部分だけ削って剥がしました。
あとはグルっと一周溶接して繋いだら完了❗
分割式の支柱だったので、結合具合をチェックして問題なければこれで作業は終了です?
今回は強度を保つため、また干渉しないという事だったので「ビートカット」はせず、このまま納品させて頂きました。
お客様の方で塗装されるとの事でしたので。
それでは。
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